1994年のアメリカワールドカップといえば決勝のブラジル対イタリアのPK戦を思い浮かべる方も多いかもしれません。ロベルト・バッジョ選手が大きく外してしまったキックを鮮明に覚えているサッカーファンの方も多いでしょう。
では、このアメリカ大会で最優秀GKの座に輝いた選手をご存知でしょうか?ブラジルのタファレル?イタリアのパリュウカ?いやっ、違うんです。実はベスト16で終わったベルギーのGKが選ばれているんですね。今回はその選手について書いてみようと思います。
ミシェル・プロドーム
プロドームはベルギー出身のGK。1959年1月24日生まれ。身長は179㎝、体重75㎏。
ベルギーのスタンダール・リエージュというチームでプロデビュー。このチームはかつて日本代表GKだった川島選手も所属したことがあるチームですね。プロドームはこのチームに10年近く在籍しリーグタイトルなどを獲得。
その後同じベルギーのKVメヒェレンというチームに移籍。ここでもリーグタイトルやUEFAカップ獲得に貢献。
ベルギー代表にデビューした当初はジャン=マリー・パフという選手がいたため代表では控えGKに。その後パフが代表から引退し90年のイタリアワールドカップ、94年のアメリカワールドカップに出場。
アメリカワールドカップではベルギーをベスト16に導く活躍をみせます。ワールドカップが終わった後ポルトガルのベンフィカに移籍し5年ほどプレーしたのちに引退。
引退後はかつて所属したスタンダール・リエージュで監督をしたりするなど指導者としての道を歩んでいます。
ヤシン賞獲得
プロドームはクラブチームでも素晴らしい活躍を見せましたが、何より印象に残るのは94年アメリカ大会。
ベルギーはベスト16で姿を消しますが、プロドームの素晴らしい活躍が評価され大会最優秀GKに贈られる「ヤシン賞」を授与します。
優勝チームでもなく準優勝チームでもなくベスト16のチームのキーパーに最優秀賞が贈られるんですからね。当時の彼の活躍がよほど選考委員たちの目に留まったんでしょう。(もしくは他のGKたちがあまり活躍しなかったのかもしれない‥‥‥。)
プロドームのプレーの特徴
身長179センチと当時のGkとしても小柄に属するプロドーム。しかし背が小さいハンデを抜群の反射神経とスピードでカバーしました。
昨今背が高いGKでなければ云々という話もありますが、彼のように170㎝台のGKでもワールドカップで最優秀GK賞をとることができるのは夢がありますね。
確かに今と昔では時代が違うかもしれませんが、小柄な選手は自分の強みや特徴を活かせば輝くことができることを示してくれるいい見本なのではないでしょうか??日本人GKは世界的に見てもあまり大きくない選手が多いですが、プロドームのようなプレイヤーがいたというのは勇気がもらえる気がします。
まとめ
今回は元ベルギー代表GK「ミシェル・プロドーム」について書いてみました。ベルギーはクルトワやミニョレなど現在でも優秀なGKを輩出しています。今後もベルギー出身のGKたちに注目していきたいと思っています♪
それでは今回はこの辺で!!
最後までご覧いただきありがとうございました!!
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