またまたこのGKブログに一つ企画コーナーが増えることになりました。その名も
「勝手にGK批評!!」
このコーナーは僕が見た試合に出場していたGKたちの活躍を勝手に批評しちゃおうというものです。お金がないため僕の場合もっぱらテレビでやっていた試合の批評になります。また、しつこいようですがお金がないのでWOWOWなどにも加入することが出来ないため、もっぱら地上波とBSで見れる試合のみに限定させていただきます(>_<)
ただこの企画、記事を書くのに試合を何度も見返したりしてかなり時間がかかるので 不定期で時間に余裕がある時に更新する形にしたいと思います。
記念すべき第一回目のGK批評は「チャンピオンズリーグ2015-2016準決勝2NDLEG レアルマドリードVSマンチェスター・シティ」に出場していた両チームのGKについてです。試合のゴールシーンや、GKの印象的だったシーンを中心に試合を振り返っていきたいと思います。それでは早速スタート!!
試合結果 &試合に出場したGK
試合結果はほとんどの人がご存知でしょうから書いてしまいます。レアルが1-0で勝利し、決勝に進出決定です。
レアルはコスタリカ代表の「ケイロル・ナバス」マンCはイングランド代表の「ジョー・ハート」がスタメンで出場。両選手交代することなく試合終了まで出場していました。
失点シーン
ここではGKの目線に立ちあえて「失点シーン」と呼ぶことにします。この試合唯一の失点シーン20分。
レアルの右サイドDFカルバハルがドリブルでペナルティエリア付近まで侵入。そのままDFラインの裏に出したパスにベイルが反応。ベイルの右足から放たれたボールはマンCのフェルナンドの足に当たり、ややコースが変わったボールは右サイドのポストに当たりそのままゴールに入りました。
ハートの対応は?
右サイドのベイルにボールが流れた際、GKハートは自身のゴールマウスのニアサイドをカバーするポジショニングをとります。そして、ベイルがボールをける瞬間に少し腰を落としシュートストップの体勢に。
ただ、ベイルがボールを持った位置はシュートを打つにはあまり角度がなかったためおそらくハートからすると「シュートもあるが、中へのクロスもあるだろう」という考えだったはずです。 ポジショニングはどちらにも対応できるいい位置だったと思います。
ただ結果としてベイルが放ったボールは味方の足に当たり自身の上を超えてゴール。ここでハートにとって不運だったのは「味方の足にボールが当たってしまったこと」です。
その結果、ボールの横への動きと縦への動きという2つの反応を強いられることになりました。
おそらく、味方にボールが当たらずそのままボールが飛んできたとしたらハートはセーブすることが可能だったはずです。少なくとも手に当てることはできたでしょう。ですがボールが足に当たることでボールの軌道が予想外に変化してしまいました。
それでも、もう少しゴールからの距離が遠ければ対応ができたかもしれませんが、至近距離からでしたからあの位置で2回反応するのは難しいというか、ほぼ無理なプレーですね。ボールにスピードもありましたし。ハートの対応自体には問題なかったといえるでしょう。しょうがない失点だったと思います。
試合全体の両GKの動きについて
ケイロル・ナバスのプレー
この試合はレアルが試合を支配していたので、ナバスが決定的なシーンをストップするという場面はありませんでした。枠内に飛んでくるシュートがほとんどなかったですからね。
時折シティのサイドからのクロスやコーナーキック、DFラインの裏へのボールなどがありましたが、いずれも安定した対応をみせていたように思います。
この試合唯一危なかったのは43分のシーン。マンCのデブルイネが中央でパスを受け、左サイドへボールをはたく。ボールを受けたフェルナンジーニョがワンタッチで中へ。
DFをかわしてそのままペナルティエリアに入るか入らないかの位置からシュート!
ニアサイドへの低くて速いいいシュートでしたがゴールポストの外側に当たり枠の外に外れます。ニアの低いシュートって意外と反応しにくいんですよね(^^;
ナバスのポジションは一瞬「ニアが空きすぎてるかなー?」と思ったのですが、微妙なところですね。ただシュートには素早く反応できていましたね。さすがにナバスの反応は早いです。枠にシュートが飛んでいたとしてもコースが甘ければおそらく弾けたはず。
あと試合終了間際に裏へのボールへの飛び出して味方と接触し足を痛めましたが、このシーンはちょっと危なかったですね。どちらもボールに集中してポジションが重なるっていうことがありますから。
それこそマイアミの軌跡の時のブラジル代表のGKとDFが交錯して日本に点を決められてしまったように、なんてことない裏へのボールでも連携ミスによって失点するなんてことはあるわけです。
今回はお互い正面からぶつかることはなく大事には至りませんでしたが、こういうシーンを防ぐためにもしっかり声を出してどちらがボールに行くのかはっきりさせることが必要ですね。
ジョー・ハート のプレー
失点シーン以外にもシティは攻め込まれるシーンが多く、特にサイドからの攻めに対してDFのマークがゆるい印象でした。この辺はコーチングもしっかりしたいところ。
特に52分に裏へと抜け出してフリーとなったモドリッチの決定機はそれを象徴するようなシーンだったのではないでしょうか。かなりドフリーでしたからね。ぽっかりとマークが空いてしまったシーン。
ただ、ハートはこのシーンでモドリッチがトラップがやや乱れた瞬間にするすると前へ出てシュートコースをふさぎます。その結果モドリッチのシュートを体に当ててブロックする事に成功。これは決定機を防いだナイスプレーでした。あそこで決められていたらかなりシティは苦しくなっていたでしょう。
その他にもロナウドのシュートを2本ほどしっかりキャッチするなどハートのプレーは全体を通して安定していたように思いますね。失点シーンは運がなかった!!
まとめ
企画1回目ということで試行錯誤しながらの記事になりました。もうちょいシーンごとの細かいプレーを取り上げた方がいいのかなどなど色々考える事があったのですが、やりすぎると膨大な量になってしまうので今回はこの辺にしておきます。
もし、読者の方の中で「GKのこういう記事を書いてほしい」など要望がありましたらぜひコメント欄などにメッセージをお寄せ頂ければ幸いです。
それではまた次回もよろしくお願いします!