ヨーロッパもシーズンが終了に近づいてくると移籍市場が騒がしくなってきます。それはGKに関しても同じこと。ましてやビッグクラブのGKともなればそのパフォーマンスは厳しく評価されますし、期待に見合ったパフォーマンスが出来ていないとなれば、新たに優秀な選手を迎え入れチームの強化を果たそうというのは当然の動きです。
ここ最近のGKの移籍に関するニュースをいくつかご紹介しておきましょう。
マンチェスターシティは来季からバイエルンミュンヘンで監督をしていた「ジョゼップ・グアルディオラ」が監督に就任します。彼はバルサ→バイエルンとチームを移る中でもスタイルを崩すことなく「ボールを繋いで相手を崩すサッカー」を自分の哲学としています。
彼のサッカーではフィールドプレイヤーだけではなく最後尾のGKにも攻撃の起点となることを求められており、(現代サッカーはだいぶその傾向にある)バルサでは「ビクトール・バルテズ」そしてバイエルンでは「マヌエル・ノイアー」が足元の高い技術を活かして彼の求めに応える働きをしていました。
ところが今回グアルディオラが移籍するシティのGKはジョーハート。彼はイングランド代表でもあるし、今期はチャンピオンズリーグベスト4、プレミアリーグでも上位争いを演じているチームでも守護神として活躍しています。
彼の場合セーブのレベルは高いと思うしだからこそ代表にも選ばれると思うのですが足元の技術に関して言えばそこまで高くないというのが僕の印象です。
リンク先の記事にもあるようにグアルディオラは「足元の技術が高く繋げるGK」というのを好みます。積極的にパスを受けて起点になるという役割を求めているわけです。その場合ハートはその要件を満たしていない、もしくは物足りないという印象ですね。
だから別のチームから足元の技術が高い選手をとりたいということなのでしょう。記事に関してはあくまで憶測にすぎませんが、彼の中ではGKの足元の技術の重要度が高いように感じます。
今シーズン終了までグアルディオラが指揮するバイエルンのGKノイアーは足元だけではなく全てのレベルがハイクラスの世界トップレベルでしたので、文句のつけようがありません。ですがバルサ時代にGKのポジションをまかせていたビクトール・バルテズに関していえば足元の技術は高いけど他のレベルに関していえばそこまで‥‥‥‥。という感じでした。
いやっ、セーブ能力なんかも低くはないんだけれどもそれに関していえば他にもレベルが高いGKは沢山いるよなーというのが僕の印象なのです。実際バルサから移籍した彼はその後移籍先のチームでレギュラーを確保することが出来ていません。それにも関わらずグアルディオラがバルテズにゴールマウスをまかせていた事から彼は「GKに関しても足元の技術をかなり重要視している」ということを読み取ることができるのです。
まとめ
今回は一つのGK関連のニュースから色々と語ってみました。移籍というのは単にその選手のスキルが高いからというだけでは成立しません。移籍先のチーム状況、そのチームに足りないものは何なのか?監督の戦術や好みはどうなのか?などなど、色々な要素が絡み合って移籍というのは成立するものです。
GKに関わらず「何でこの選手がこのチームに移籍したのか?」というのを色々と考えてみましょう。単なる一つの移籍のニュースもより楽しめることができると思いますよ♪
※この時点でハートが移籍したとか、シティが新たなGKを獲得したということはありません。あくまで僕の予想なのでご了承ください♪
それでは今回はこの辺で!
また次回もよろしくお願いします!