サッカーとビジネス。一見関係ないように見えるこの二つの分野ですが、実はビジネスの世界でもスポーツの世界でも一流と呼ばれる人たちには共通点があります。スポーツだからビジネスだからということは関係なく、どちらからも学べることはたくさんあるのです。
今回僕が読んだ本は、そんなビジネスとスポーツの共通点が理解しやすい一冊。実業家の堀江貴文さんが日本トップクラスのサッカー選手、また元サッカー選手の指導者との対談本です。
対談の中でサッカー選手が日ごろどのようなことを考え、練習しているのか?を聞き出すとともに、
「今後日本サッカーがさらに高みを目指すためにどうすればいいのか?」
そのためのアイディアを2015年よりJリーグアドバイザーでもある堀江さんが対談を通じてお話してくれています。本書を通じてアスリート側の考え方、ビジネスマン側の考え方に対談を通じて触れることができます。
ちなみに堀江さんが対談した人たちは
- 宇佐美貴史
- 川島永嗣
- 遠藤保仁
- 宮本恒靖
- 森保一
といずれも現役、もしくは過去の日本代表経験者であり指導者としても活躍されている方達です。日本のサッカー界の中ではトップクラスの人たちと言っていいでしょう。そんな彼らが堀江さんとの対談を通じて「生きかたや、ビジネスで役立つ考え方」を語ってくれています。
ビジネス本っていうと堅苦しかったり、なんだか難しくて敬遠されがちなんだけど対談本ですからね。難しい感じではなくてさりげない会話の中でふと「おお、トップになる選手は子供の時にこういうことやってたんだな。」とか「優秀な指導者はこういう風に指導してるんだな。」という気づきを得られます。
とはいえ具体的に「こうすれば一流になれるよ!!」とはっきり断言している本ではありません。ただ、対談を通じて「トップの人たちはこういうことをしてるんだよー。」という中から読み手側がうまくヒントを得る。そういった本だと思っています。
この本が誰向けの本かというと、「誰が読んでも参考になるよね。」という感じかな。もちろんサッカー選手を目指す子供や青年なんかにも役に立つし、これから子供を「何らかの分野で一流に育てたい。」と思う人にも学びはあるでしょう。
あるいは、ビジネスもしくはスポーツ現場などで「人を指導する」という立場の人も参考になるはず。特にサンフレッチェ広島を優勝に導いた森保一監督との対談の中には指導者としての考え方や心構えを学ぶことができます。
またサッカーやその他のスポーツビジネスをやっていきたいと考える人にもいいですね。本書の中には堀江さんが考える近代スポーツの成功に欠かせない3要素、『臨場感のあるスタジアム』『スター選手』『ITメディアの活用』のお話も出てくるし、「集客力を上げるには?」みたいな話やその具体的な成功例なんかを紹介してくれるので、きっと学びになるはずです。
まぁ、とにもかくにも僕にとっては面白い一冊でした。しいて言うなら
「ホリエモン色強いよね(笑)」
っていう感じではありました。堀江さんとサッカー選手というちょっと異色な対談の中から出てくるお話は、ふだん様々な堀江さんの本を読んでいる僕からしても新鮮で新たな発見がありました。割とサクサク読める一冊なので興味がある方はご覧になってみてください♪
それでは失礼します!!