GK大国イタリア。
ユベントスの守護神であるジャンルイジ・ブッフォンを始め、優秀なGKが数多く存在する国です。ブッフォン以前にも評価の高いGKは何人もいてまさに「GK大国」と呼ばれるにふさわしい国だと思います。
今回はそんなイタリアのGKの中でもレジェンドと呼ばれるにふさわしい功績を残した偉大なる選手をご紹介したいと思います。僕自信は現役時代の彼のプレーを直接見たことはありません。でもすんごい選手だということは知っていて今回ぜひ紹介したいと思って取り上げてみました。
彼の名は「ディノ・ゾフ」
今日まで脈々と続くGK大国イタリアの礎を築いた一人と言っても間違いありません。そんなゾフについて今回は書いてみようと思います。
ディノ・ゾフは1942年2月28日生まれ。現役時代のプロフィールは182㎝78kg。
イタリア代表のGKとして活躍。1973年から1974年にかけて1143分間無失点記録を樹立。代表では1968年の欧州選手権と、1982年のスペインワールドカップ優勝に貢献すし、個人でもレフ・ヤシン賞を受賞するなど輝かしい実績を残しています。
代表デビューは遅かった
ゾフが代表デビューを果たしたのは1968年でこの時彼は26歳でした。年齢的に見ればそこまで若くもなくむしろ遅めのデビュー。というのもそれまで正GKには彼の3歳年上のアルベルトージというGKがいて、ゾフはなかなか試合に出ることができなかったのです。
そのアルベルトージがけがをしたことでゾフに出番が回ってきたというわけです。
しかし、その後1970年のワールドカップでは再びアルベルトージに代表の正GKの座を奪われてしまい、彼が代表に定着するのは1971年。彼が29歳になってからでした。
この後のゾフはそこから13年間、100試合以上にわたってイタリア代表の正GKとして君臨し続けるわけですね。代表キャップ数も112と20代後半で代表デビューした選手の中では相当なものでしょう。
ゾフは厳しい自己管理をする事で有名だったらしく、30歳で移籍したユベントスでもそこから11年間全ての試合に出場し、一度も第2GKに出番を与えなかったそうです。す、すごすぎる‥‥‥。
GKはフィールドプレイヤーに比べて長くできるポジションなんて言われていますが、それでも40歳を超えて現役選手として第一線で活躍するためには相当厳しい自己管理が必要だったんでしょうね。どんな管理の仕方をしていたのか気になるところです。
40歳でワールドカップ制覇
ゾフ最大の功績と言えば、40歳で母国にワールドカップの優勝トロフィーをもたらしたことでしょう。GKは長くできるポジションですが、40歳なんてもう中年のおじさんですからね‥‥‥。そんな年で世界トップレベルのチームのGKとして活躍できるなんてすごすぎる。
ちなみに前回大会でイタリアは4位という好成績ではあったのですが、ゾフ個人は衰えが見えるなど結構攻撃されたようで、満足のいく大会ではなかったみたいですね。でもその悔しさをバネにして4年後には40歳でワールドカップ制覇!!かっこいいなぁ。
ゾフのプレーの特徴
ゾフ自身は冷静沈着で派手なプレーをあまり好まないGKだったようです。正確なポジショニングや的確な判断で勝負するタイプの選手。
逆に反応とか、敏捷性を売りにしているGKだったら40歳までは出来なかったかもしれませんね。そういう身体能力ってやっぱり年齢を重ねれば重ねるほど衰えてしまうものですから。
逆にポジショニングとか判断の部分っていうのは経験がものをいうところでもあるので、それが40歳でのイタリア代表正GK.そして、ワールドカップ優勝へと結びついたのかもしれませんね。
そういえば、ブッフォンも2年後のロシアワールドカップではちょうど40歳。ブッフォンは2006年のワールドカップでイタリアを優勝に導いていますが、ここでもう一度イタリアを優勝させるなんてことになったらゾフを超えるレジェンドとしてイタリアGK史上に名を残す存在になるかもしれませんね。どうなるか楽しみ♪
参考書籍・参考サイト