「まさか、勝つとは思わなかった‥‥‥。」
これがコロンビア戦を観終わった後に僕が思った正直な感想でした。
コロンビアのエースハメス・ロドリゲスがケガしてたり、試合開始早々相手が退場して10人になったりと、幸運もありましたが、その運をうまく活かしたのは選手たちの実力に他ならないと思います。
「日本代表おめでとう!!」
つーことで、勝利の余韻に浸りつつ、グループリーグ残り2戦も頑張ってほしい!!
そんで、まぁ今回も僕のブログではマイペースに両チームのGKの活躍を中心に振り返っていきたいと思います。あの失点シーンはどうだったの?こうすれば良かったんじゃ?などなど、個人的な考えを書いていきたいと思います♪
日本とコロンビア両チームのGKのプレーを振り返る!
コロンビアのオスピナについて
コロンビアのゴールマウスを守るのはオスピナ。イングランドの名門アーセナルでもゴールマウスを守る選手です。彼は4年前のブラジルワールドカップの日本戦でも出場をしていますね。
彼は身長が183㎝とゴールキーパーとしては割とサイズが小さい選手です。ただ、その分シュートへの反応が早いことと、一対一での飛び出しのタイミングの良さ、ポジショニングのよさが素晴らしいと思います。
では、この試合の彼のプレーを振り返りましょう。まずは全体的なプレーについて。
2失点こそしましたが、この日のオスピナのプレーは安定したいと思います。1失点目のPKのきっかけになった、大迫選手との1対1の場面でも、しっかりと前に詰めてコースを塞ぎシュートを防ぐことに成功。
後半にも、大迫選手や乾選手のシュートを確実に防いでましたし、彼自身のプレーは決して悪くなかったのかなと思います。
ここからは失点シーンについて。
まぁ、1失点目はPKですからね。これはもうご存知の通り、蹴る方が有利であることは間違いないわけです。
香川選手の蹴ったボールはコースは甘かったけど、逆を取られてしまったのでノーチャンス。これはオスピナに責任はないでしょう。
2失点目はコーナーキックからの失点。コロンビアから見て右サイドのコーナーキックでしたね。途中出場の本田選手がカーブをかけてゴールから遠ざかるようなボールを中央へ。そこに待ち構えていた大迫選手がジャンプをしながら頭に当てて、ボールは左のゴールポストに当たってゴールへと吸い込まれて行きました。
これもオスピナがどうこうというよりも、日本のセットプレーが見事という感じかな。本田選手のキックもキーパーが出れない絶妙な場所へのボールだったし、大迫選手のヘディングもポストに当たって入ったわけですから、コースも素晴らしかった。
まぁ、しいて言うならポジショニングでしょうか?あれがシュートへの対応を難しくしてしまった気がします。
というのも、オスピナは左利きの本田選手がコーナーキックを蹴るということで、ゴールラインからやや左側の前めにポジショニングを取っていたんですね。これは、基本的に右サイドから左利きの選手が蹴るコーナーキックはゴールから遠ざかるボールになるため、直接ゴールに入る危険性が低いこと、そして、そのボールを自分で処理しやすくする(キャッチもしくはパンチングなど)ためにこういうポジションを取るわけです。
ところが本田選手が蹴ったボールはほぼピンポイントで中央にいた大迫選手のところに飛んできます。そのため、左前にポジショニングを取っていたオスピナは慌てて中央に戻ります。(同時にやや後ろ側に移動)しかし、ポジショニングを修正する途中でシュートが飛んできたため、非常に対応が難しくなってしまいました。
失点シーンの動画を見てもらうとわかるのですが、この時オスピナはゴール中央にポジションを修正するために、重心を自分の右側に乗せています。対して大迫選手のシュートは自分の左側に。つまり、自分の重心とは反対の方向にボールが飛んできているわけですね。逆を取られていると言ってもいいかもしれません。
あの状態でボールに反応するのは難しい。オスピナはせいぜい左手を伸ばすのが精いっぱいでしたね。しかも、この時前めにポジションを取っていたため、結果的にシュートは至近距離から飛んでくることになり、反応するための時間もわずかしかなかったわけです。
もし、仮にオスピナがあらかじめ中央のゴールラインよりの位置にポジションを取っていたとしたら、しっかりと左右均等に重心がかかる状態だったとしたら、また対応は変わっていたかもしれません。
とはいえ、やはりあの場面は本田選手のキックの質と大迫選手のヘディングが素晴らしかった。ほんとに見事でした。
川島選手について
この日の川島選手については、失点シーン以外ではものすごいピンチな場面はほとんどなかったと思います。確か二度ほどファルカオがディフェンスラインの裏に抜け出してシュートしたシーンがあったと思いますが、それも正面に飛んできてますし、その辺りは落ち着いた対応を出来ていたのではないでしょうか?
ただ、ちょっと気になったのは、ディフェンスラインとの連携かな?個人的にはですが、1回か2回、ディフェンスラインの裏に出たボールを川島選手が処理しても良かった場面があった気がします。
まぁ、ことなきを得たので問題にはならなかったけど、レバンドフスキやマネといった、点取れる選手はそういう一瞬のスキとかミスを突いてくると思うので、次戦までに連携は確認しておくべきでしょう。
そんで失点シーンについて。
日本から見てペナルティエリアの左側のやや外の位置からのフリーキック。壁の選手たちがジャンプした下をゴロで通されてのゴール。川島選手は必死に両手を伸ばしてぼーるをかきだしましたが、ボールはゴールラインを割っていました。
個人的には仕方がないかなと思ったのですが、SNSとかサッカーサイト見てると割かし辛めの評価が多かったみたいです。
“低弾道FK”をニアに叩き込まれたGK川島 「驚くようなプレー」と伊メディア酷評 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
「酷いミス」「4年前のデジャブだ」痛恨失点の川島永嗣を英メディアが辛口批評!(SOCCER DIGEST Web) - Yahoo!ニュース
まぁ、確かに「ノーチャンスだったのか?」と言われればそうでもなかった気がします。一歩も動けないぐらい強烈なシュートだったわけでもないし、逆を取られたわけでもない。特に海外メディアはゴールキーパーに対してもかなりシビアな目で見てくるので、仕方がない部分もあるのかと。
そんで、まぁ僕なりにあのシーンでなぜ失点してしまったのかを考えた時に、意外性とポジショニングがキーワードにあったんじゃないかと。
意外性というのは、言葉通りでフリーキックで壁の下を抜けてくるというのはゴールキーパーにとっては意外なんですよね。基本的には、壁の上を超えて来るボールを想定しているので。
意外性のあるプレーに対してはスムーズに対応するのは難しいものです。
そんで、もう一個はポジショニング。これは試合の動画を見てもらうとわかるけど、川島選手のポジションはかなりファーポスト寄りだったんですよね。最初テレビで観ていた時にはわからなかったんだけど、ゴール正面からのカメラでリプレー観た時に、「ちょっとファーに寄りすぎかも‥‥‥」と思いました。
もしかしたら、あと半歩ニアポスト寄りにポジションを取っていたら、キャッチできないまでもはじき出すことは可能だったかもしれません。(ファーへのシュートを警戒していたのかもしれない)
ただ、やっぱりあの場面で壁の下を通すフリーキックを選択したコロンビアのキンテロ選手の判断とキックの精度を褒めたいですね。誰もが意表を突かれたプレーだったと思います。
まとめ
そんなわけで、今回は2018年ロシアワールドカップの『日本VSコロンビア』戦に出場した両チームのゴールキーパーのプレーについて振り返ってみました。
グループリーグも残りあと2戦!!引き続き各チームのゴールキーパーのプレーを中心に取り上げていくつもりです♪
それでは今回はこの辺で。